介護保険の上手な使い方

オーストラリアの高齢者ケア

オーストラリアの高齢者ケアに、注目が集まっています。
オーストラリアの高齢者ケアとは、
「自宅での生活援助を軸とした在宅介護サービス」です。

 

北欧諸国の事例は、世界の医療・介護事情の中で注目を集めています。
スウェーデン・デンマークあたりが双璧で、
現地を訪問した日本の医療・介護の専門家たちからも高い評価を受けています。

 

ですが、このような福祉先進国の事例では、
国民一人ひとりから多くの税金を徴収し、国を挙げて社会福祉を実践していますから、
高齢者にとって、手厚いケアができるのは当然のことだといえる部分も確かにあります。
とはいっても、お金をかけるだけでよいケアができるとは限りません。
実際には、お金をかけることと同時に、
高い介護技術をはじめ、高齢者一人ひとりに寄り添う決め細やかなケアがあって、
初めて福祉は充実したものとなり、福祉先進国となることが可能になるのです。

 

オーストラリアの介護サービスは、利用者の満足度がとても高いものとなっています。
オーストラリアでは、国家予算に占める社会保障費は、国民総生産の8.5%前後で、
日本のように低い水準です。
ですが、このような低水準にありながら、質の高いケアを実践していることで、
オーストラリアの介護サービスは、利用者に満足されているのです。

 

日本と同様、オーストラリアの高齢化も急速に進んでいます。
国民の13%は高齢者が占め、2050年ごろになると30%にもなるといわれています。
ですが、オーストラリアでは、高齢者人口の増加がこのように間違いのない状況にあるにも関わらず、
在宅ケアを重視する方向に転換し、高齢者ケアを支えていこうとしています。

 

日本の場合は、医療保険、介護保険制度の財政的な問題が大きなネックとなっています。

 

オーストラリアにおいても、財政負担の問題は存在しているのですが、
「地域・在宅ケアプログラムHACC(ハック/Home and Community Care Program)」という
プログラムを立ち上げ、高齢者のケアに関わる医療や福祉の費用割合を絞り込みながら、
同時に高齢者の生活の質を充実させようとしています。

 

高齢者の生活の質、QOLを充実させようとすれば、
それなりの費用は必要なのですが、オーストラリアの介護では
費用負担は中負担であるにもかかわらず、高齢者の満足を得ているのです。