介護保険の上手な使い方

オーストラリアの高齢者介護と日本の高齢者介護の違い

日本では、介護が必要になった高齢者やその家族が困らないように、
介護サービスを提供しようという発想がありますが、
オーストラリアでは、介護サービスを提供するよりも、
まず「生活の援助」を行うことに力点を置いています。
この点が日本の介護と異なる点です。

 

日本の場合は、介護が必要になれば高齢者やその家族が困らないような介護サービスを提供しますが、
オーストラリアでは、高齢者の身体状況がどの程度であるかを考える前に、
高齢者が在宅で暮らしていくために必要な生活サービスを提供しているのです。

 

例えば、高齢者が在宅で暮らしていくために、
高齢者と一緒に暮らしているペットの世話や庭の手入れ、芝刈りなどが必要であれば、
身体に関する介護ではなくても、そのようなサービスが受けられます。

 

オーストラリアの介護現場、例えばシドニーの介護施設や病院などには、
年間2000人に近い日本人が見学に訪れています。
見学に訪れた人たちに、オーストラリアの介護についての感想を聞いてみると、
日本と比べてもそれほど特別に優れたケアをしているという印象は受けなかったという人が多いです。
つまり、オーストラリアの介護サービスで満足が得られているのは、
生活に関するサービスに対しての満足であることがわかります。

 

日本では介護の中心は身体的介護ですが、
高齢者やその家族が満足できる介護サービスとして、
自由度の高い制度や運用に変化させていくということが必要なのかもしれません。

 

高齢者の介護を考える上で、海外の介護事情を視察することによって、
ソフト面でのヒントが得られそうです。
機会があれば、海外の介護に触れてみることも考えてみてはいかがでしょうか。