介護保険の上手な使い方

在宅医療の利用法と費用

在宅医療に対する関心は高まっていますが、
どのようなサービスを利用すれば在宅医療を受けることが可能になるのか、
在宅医療を受ける時にかかる費用はどのくらいなのか、とても気になるところです。

 

病院で入院中の要介護者が、「家に帰りたい」、
或いは家族や病院側が、「家に帰したい」という場合、
患者さん本人やその家族は、ケアマネジャーや介護施設の相談員に連絡をとります。

 

すると、在宅医療の入口的な存在である訪問看護ステーションで、
専門知識と技術を持った看護師が、在宅医療を手がける医師と連携をとりながら
直接自宅を訪問し、医療的な処置や看護サービスを提供してくれます。

 

つまり、訪問看護ステーションの看護師に連絡をとることによって、
在宅医療の具体的な様子や仕組みについて教えてもらうことができます。

 

また、在宅医療を手がけている診療所の医師に直接相談する事も可能です。
医師のネットワークにより、最適な在宅医を紹介してもらう事もできるでしょう。

 

在宅医療をスムーズに導入するためには、在宅医療に関わる医師とのコンタクトをつかんでおく必要があり、
ケアマネジャーは、日頃から在宅医療に関わる医師の情報をこまめに集めておく必要があります。
福祉の分野と医療の分野のネットワークを、双方の情報交換によって成熟させておくことにより、
在宅医療をスムーズに進めていくことができます。

 

さらに、病院の相談室や、市区町村の窓口、地域包括支援センターなども活用し、
在宅医療の情報を手に入れることができます。
患者さんやその家族は、幅広い多くの情報を集めることは難しいので、
ケアマネジャーなど周りにいる専門家がサポートする必要があります。

 

インターネットでも、在宅看護に関する情報の収集ができます。
検索キーワードとしては、「日本ホスピス・在宅ケア研究会」、「在宅ホスピス協会」、
「在宅ケアを支える診療所 市民ネットワーク」などが良いでしょう。

 

次に、在宅費用にかかる費用ですが、費用は思ったほど高くありません。
医療費が高くなると思い込み、在宅医療に踏み切ることができない患者さんも多くいます。

 

実際に、在宅医療を利用した場合にかかる費用を調べてみると、
医療機関や地域によって費用のしくみは異なりますが、
思ったほど高くないというのが現状で、入院時にかかる費用などと比べると
かなり割安になることがわかります。
ですが、在宅では患者さんの介護をする家族の負担が大きくなるので、
信頼できる医師、診療所、訪問看護の看護師、訪問介護士を紹介することが重要です。

 

在宅医療サービスの利用費用について相談された
ケアマネジャーや介護サービス事業所の担当者は、
基本的な費用事項を説明し、不明な点は医療機関にそのケースごと問合せてみてください。
費用に関して、きっちりと説明できる医療機関かどうかを確認することができますから、
利用者に対しても、自信をもって勧めていく事ができます。

 

問合せに対して面倒がらずに行うことにより、
信頼できる医療機関を探すことができるでしょう。

在宅医療にかかる医療費の例

在宅医療を受ける場合の基本的な費用項目をあげてみました。
例えば、在宅医療サービスの利用で週一回の往診治療、
週三回の訪問看護を一ヶ月間利用した場合です。

 

  • 在宅時医療総合管理料(院外処方の場合) 42000円
  • 在宅医の訪問診療料(月4回)8300円×4回 33200円
  • 訪問看護(月12回)8200円×12回     98400円
  • 重症者加算(訪問診察)         10000円
  • 重症者管理加算(訪問看護)       2500円
  • 24時間連絡体制加算(訪問看護)     2500円

 

以上で、一ヶ月18万8600円の費用がかかることになりますが、
実際の自己負担は、医療保険や介護保険を利用すると1〜3割負担になり、
実費は35000円ほどが目安です。

 

病院に入院することを考えると、在宅医療の割安感が実感できます。

 

介護サービスの十分なサポートを受けること、
ケアマネジャーに親身になって相談にのってもらうことにより、
家族での介護に取り組む意欲を高めることができれば、
高齢者の助けになります。
在宅医療サービスを上手に利用し、在宅介護を成功させていきましょう。