介護保険の上手な使い方

認知症の初期の徴候

認知症の初期の徴候としては、「徘徊」や「妄想」、「不潔行為」などあります。
物忘れの状態が強く現れるようになっただけでは、
認知症と判断することはできませんが、
このような初期の徴候が明らかに増える中で、
「身近な人がわからなくなる」、「人柄が変わったように思える」、
「身体に活気がなく表情が乏しくなる」、「物事に対して関心が薄れ投げやりになる」、
「どことなくだらしなく見える」、「簡単なことに失敗することが多くなり言い訳をする」、
「人との付き合いを避けて閉じこもりがち」などの徴候が見られる場合は、
認知症を疑う必要があります。

 

注意したいのは、認知症になったからといって
すぐに何もかもわからなくなったということではありません。
実際には、しっかりしている時と、おかしな行動をするときが入り混じっている
「まだらボケ」の状態です。
行動にもおかしなところがなく、会話もスムーズなのに、
突然おかしな行動やおかしな会話になってしまうというような状態がおきます。

 

この間、本人は、どうなってしまうのかという不安や苛立ちと戦っている状態で、
自尊心も失っていません。
幼児に対するような言葉を使ったり、頭ごなしにしかるなどは、
絶対にしてはいけないことです。
家族は、本人のプライドを尊重し、自分でできることは自分でやってもらうことが必要です。

 

病気だから、失敗するからといって何もさせないと
逆に症状が進行してしまう可能性が高くなります。
自分は役に立っているという気持ちが生きる意欲につながります。

 

大切なことは、何かやってもらった時に、
うまくできてもできなくても、「感謝の気持ちを伝えること」です。
日常生活も大切なリハビリになるので、
認知症の親に対する対応のコツを知り、健康的な生活を心がけてあげることが必要です。