介護保険の上手な使い方

認知症ケアの基本的なポイント

認知症のケアの基本は、やはり健康管理に注意を払うということです。

 

認知症の高齢者は、身体の変調や状態について十分に表現することが難しくなることがあります。
健康管理についての認識もかなり低くなるので、家族が関わるケアの中で、
基本的な健康管理に十分注意することが必要になってきます。

 

  • 既往歴を確認し、状況を見る。
  • 食事・水分摂取状況を確認する。
  • 排泄状況を確認する。
  • 顔色や皮膚の状態を観察する。
  • 服薬の管理を行う。

 

このようなことは、毎日欠かすことが出来ない観察項目になって来るでしょう。

 

正確な病状を知ることは難しいですが、毎日顔を合わせているからこそ、
ちょっとした変化に気付く事ができます。
おかしいな・・・と思ったらすぐに医師に連絡し、診察を受けましょう。

 

高齢者の体調の変化は、水分摂取量によって大きく左右します。
水分をきちんと摂っているかを確認するだけでも大きな効果が得られるので、
水分補給を勧める様にケアします。
また、薬の副作用で身体に異常をきたす事もあります。
いつも飲んでいる薬であっても、高齢になり、身体の機能が低下したことにより、
突然副作用が出る事もあります。
細やかな配慮で高齢者を観察し、ケアしていくようにしましょう。

 

さらに、相手の話を十分に聞き、気持ちを支える事も大切です。
何をしたいのかを理解し、認知症の人の感情や行動の意味なども理解してあげるようにします。

 

認知症になったからといっても、人はプライドを失いません。

 

例えば、名前はきちんと呼んであげます。
呼んでもわからないと勝手に判断し、名前も呼ばずに食事を用意したり、
排泄の世話をしてしまったりする介護者がいますが、
それは絶対にしてはいけないことです。
敬意を持って接するという気持ちが必要です。
名前を呼ぶことによって、敬意を持っているということが相手に伝わります。

 

同時に話を聞く姿勢も示してあげましょう。
「何が」、「なぜ」、「どのように」で始まる質問を繰り返し、
話しに広がりを持たせることによって、相手の心に寄り添うことができます。

 

認知症の人と一緒に行動する心がけも大切です。
認知症の高齢者に寄り添い、歩くことによって、
今何がしたいのか、どう動きたいのかなどを理解することができるでしょう。

 

例えば、探し物をして徘徊している認知症高齢者がいたとします。
この高齢者と一緒に歩き、一緒に探すことによって、
探している本人の気持ちを理解することができます。
言葉による説明よりも、なじみのある人がそばにいてくれるということで、
安心感を与える事もできます。

 

認知症のケアで大切なことは、「尊厳のある生活」と「家族のサポート」です。