介護保険の上手な使い方

体験入居中にチェックすること

有料老人ホームでは、必ず体験入居をし、その施設についての情報を収集する必要があります。

 

体験入居中には、どこまで質問したらよいのか、どこまで見せてもらったらよいのか、
何となく遠慮もあってみることができなかったり、聞くことができなかったりすることもあるかもしれませんが、
スタッフの控え室など、バッグヤードの整理整頓状態、
調理場の冷蔵庫の中も見せてもらうくらいのことがあっても良いでしょう。
さらに、施設長や管理者などから説明を受けるのはもちろんですが、
現場スタッフや夜勤スタッフ、清掃スタッフなどから話を聴く事も、
現場を知る大切な情報になります。

 

家族の対応として、あらかじめ、
ケアのあらゆる場面を考えた質問事項を用意しておくことが必要です。

 

例えば、「母親が好きな銘柄の牛乳を買いに行ってくれるか。」と、
質問しても良いでしょう。
わがままな親の希望に対して、
どこまで理解を示し寄り添ってくれるかを聞いてみてください。

 

このような日常生活への対応について質問すると、
最終的に看取りに対する考え方も聞くことができるでしょう。

 

さらに、施設が定期的に行っている入居者本人と、
その家族むけの懇談会の見学も希望してみてください。
懇談会でクレームを話すことができる雰囲気の施設は評価できます。
クレームこそが施設をよくするきっかけになりますし、
そういった意見を遠慮することなく話し合うことができる施設は
色々な意味で好感がもてますね。

 

施設の運営面を客観的に分析する事も大切なチェックポイントです。
事業主体、整備、職員の配置、利用料金など、
有料老人ホームの概要が説明されている「重要事項説明書」という資料を必ず確認しましょう。
施設を紹介するホームページにPDF資料として添付されていたり、
施設に直接請求して取り寄せることもできます。

 

重要事項説明書の提出は、事業者に義務付けられているものです。
ですから、重要事項説明書の提出を拒否する事業者は、その段階で信用できない業者ということになります。
書類を見てもよくわからないというようなときには、
プロに相談する事も必要です。

 

老人ホームを選ぶ時には、まず自分の目で確かめること、
書類で施設に関する情報の裏づけを確認すること、
必要であれば専門家であるプロの意見を聞いてみることが必要なのです。